
- 急に家族の体調が悪くなったんだけど・・・
- どの病院に行ったらいいか、救急車を呼んでもいいのかわからない
- 今すぐ病院に行った方がいいのかどうかわからない
- どうしたらいいか教えて!
あなた、もしくは大事な人が急に体調が悪くなったとき、
「今すぐ病院へ行った方がいいのか」
「どの病院へ行けばいいのか」
「救急車を呼ぶべきか」
「夜間・休日でも診てもらえる場所はあるのか」
──たくさんの悩み・不安を抱えると思います。
特に子どもや高齢者の急な発熱・嘔吐・意識の変化などは、迅速で正しい判断が必要です。しかし、医療機関には「一次救急」「救急外来」「発熱外来」「夜間休日診療所」など多くの種類があり、迷ってしまうのは自然なことです。
私は医師として救急の現場で10年以上働いており、様々な規模の病院や、診療科が限定される病院でも働いてきました。そのため、本来すぐに病院に受診するべきなのに受診できず悪化してしまった患者さんや、受診した病院では診療科がなく治療できず転院搬送などのため治療までの時間を要した患者さんもみてきました。
本記事では、急病時に最適な病院を“最短で・間違えずに”探すための専門的な手順を、医療現場の視点も踏まえてわかりやすく解説します。緊急度のチェック、状況別の動き方、公的サービスの活用まで、これ一つで迷わず行動できる総合ガイドです。「もしもの時」に備えたい方も、今まさに判断に迷っている方も、ぜひ参考にしてください。
1. 急病時に最適な病院を探す重要性
急病は、誰にでも突然起こります。「昨日まで元気にしていたのに・・」と話される患者さん、家族さんをたくさんみてきました。
発熱、胸・お腹の痛み、呼吸困難、意識の変化などの症状は、早期対応が回復の鍵を握ります。しかし、病院は「行けばどこでも専門的に診てもらえる」わけではなく、医療機関ごとに対応できる疾患や医療レベルは大きく異なります。
特に救急医療では、命に関わる症状=三次救急、中等症=二次救急、比較的軽症=一次救急というように役割分担がされています。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/09/dl/s0911-4c_0007.pdf
この仕組みを理解せずに受診すると、
- 診てもらえない
- 別の病院へ移動させられる
- 診療が遅れて症状が悪化する
などのリスクが生じます。
2. 急病の深刻度を見極める方法
● 緊急性が高いサイン(すぐ119)
以下のどれかに当てはまる場合は、すぐ救急車を呼ぶべきです。
- 意識がもうろうとしている
- 急な顔のゆがみ・ろれつが回らない
- 突然のしびれ・脱力
- 返事がない、呼吸がおかしい
- 激しい頭痛、胸痛、腹痛
- 急な息切れ、呼吸困難
- けいれん
- 大量の出血
- 子どもがぐったりして反応が弱い
- 高熱が続く
- 吐き気が止まらない
● 軽症(クリニック・夜間休日診療所)
- 風邪症状
- 軽い腹痛
- 軽いけが

もちろん症状はたくさんあるので、この中に当てはまらない場合でも強く痛がっている、苦しそうにしている、普段と様子が違うなどの症状があれば#7119(救急安心センター), #8000(小児救急電話相談)に電話して相談するのもよいでしょう。
3. 利用できる医療機関の種類と役割
● 一次救急(軽症対応)
夜間休日診療所・急患センター。軽症患者を中心に対応。
● 二次救急(中等症)
救急病院。入院治療が必要な疾患も対応可能。
● 三次救急(重篤)
高度救命救急センター。重度外傷、脳卒中、急性心筋梗塞など命に関わる症状に対応。
● 小児救急
子どもの症状は急変しやすいため、小児に特化した救急外来や#8000の利用が有効。
4. 急病時の病院の探し方【最新版】
4-1. かかりつけに相談
・もしかかりつけ医があるならまず相談してみましょう。

病状・内服薬等の状況を把握しているため素早く適切に対応、判断してくれます。
4-1. スマホで最速で探す方法
- Google、Googleマップで「救急外来」「夜間診療」などを検索
- 営業時間、診療科をチェック

直接電話して診療可能かどうか問い合わせるのが一番速いかもしれません。もしその病院が診療困難なら他に診療できる病院があるか訊いてみるのも一つの手です。
4-2. 公的サービスで確実に探す方法
- #7119:救急安心センター
医師・看護師・トレーニングを受けた相談員が症状の緊急度と行くべき医療機 関を案内。

すぐに病院を受診した方がいいのか、救急車を呼んだ方がいいかなど提案してくれます。

- #8000:小児救急電話相談
休日・夜間のみ。子どもの急病に特化。子供の症状にどのように対応したら良いのか、病院を受診した方がよいのかなど相談できます。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_55223.html
- 各都道府県の救急医療情報システム 「当番医」「救急対応病院」が一覧で確認できる。都道府県のホームページから閲覧できることが多いです。
5. 病院に行く前に準備すべきもの
- 保険証、マイナ保険証
- お薬手帳、自宅にある内服薬

普段のお薬を参考にして、治療方針を決定したり薬剤の調整を行ったりします。
- 現金・クレカ
- 子どもの場合:母子手帳

ワクチンをしっかり打っているかどうか、未熟児で出生など治療に重要なことを把握することができます。
6. 急病時にやってはいけないこと
- 自己判断で薬を過剰に飲む

病態によっては逆に悪化させてしまうこともあります。腎臓・肝臓の機能が悪化していることもあり、薬の代謝・排泄がうまくできず体の状態を悪化させてしまうことがあります。
- 症状を軽く伝える

患者さんの訴えで重症かどうか判断することが多く、実際の状態より軽く話してしまうと検査が必要ないと判断されてしまうことがあります。
- タクシーで行くべきでない症状なのに無理をする

特に心臓の病気などでは我慢したが故に悪化してしまう患者さんがたくさんいます。
7. まとめ
- 急病時には「緊急度の判断」→「適切な医療機関選び」→「迅速な行動」が重要です。
本記事の手順を理解しておけば、夜間や休日でもより最適な医療機関を選ぶことができます。
- もし迷ったときは#7119(救急安心センター), #8000(小児救急電話相談), かかりつけ医に相談することで「受診した方が良いか」, 「救急車を呼ぶべきか」, 「どの医療機関を受診するべきか」などがわかります。 事前に情報を整理し、家族と共有しておくことで、もしもの時の不安は大幅に減りますので普段の準備も欠かさずにしておきましょう。

